彩石江(チェソクガン)

実は「江」ではなく美しい「海」である

採石江とは、干潮時に現れる辺山半島の西端の格浦港とそのタギ峰(200m)一帯の層岩崖と海の総称である。奇岩塊石と数千数万冊もの書籍を積み重ねたような堆積岩層の断崖で、その姿が中国の採石江と似ていることから採石江と呼ばれることになった。一番の見所はタギ峰の一角が長年にわたり波に削られて出来上がった堆積岩層。まるで年老いた雌象の足の裏のような景色である。 採石江の景色を満喫するためには、公式サイトから干潮になる時間帯を確認することをおすすめする。海水が抜ける干潮時になると採石江の水位も下がるため、堆積岩がはっきりと見られる。また、採石江がある格浦港から格浦海水浴場まで続く約2Kmの砂浜を歩くこともできる。砂浜沿いに歩いていくと採石江の堆積岩や海蝕洞窟を見ることができるが、格浦港側は険しい岩だらけで満潮時には立ち入ることができないので、干潮時を狙って格浦海水浴場側から歩くことをおすすめする。

彩石江(チェソクガン)

来蘇(ネソ)寺

観音峰の麓に位置し熊淵湾の蒼い海を見下ろす由緒ある古刹、來蘇寺。

来蘇寺は辺山半島の南側、セ峰の麓に位置しており、三面が山に優しく囲まれている。しっとりと落ち着きのある空気感の来蘇寺は、一柱門を通り過ぎて天王門の前まで続くモミの森道が有名である。約1kmにも及ばない道ながらも、細くてまっすぐに伸びたモミの木が作り上げた涼しい遊歩道である。このモミの森道が終わる地点から天王門までの短い道は楓と桜の木がトンネルをなしており、春と秋には幻想的な雰囲気を醸し出す。 敷地内に入ると有名な大雄宝殿が現れる。大雄宝殿は韓国の宝物第291号に指定された建物であり、美しいコンムンサル(花模様の組子細工)も人気である。来蘇寺の美しさを増す大雄宝殿の窓格子は「コッチャンサル」といい、四方に伸びた蓮花と菊の模様が刻まれている。コッチャンサルは韓国の装飾模様の中でも一番と評価されており、木材の本来の色と木目の上にそのまま模様が刻まされた節制の美を感じることができる。 温かい日差しの下で来蘇寺の敷地内を一周し、帰り道にモミの森の道を歩くと心が浄化されていく気がするだろう。

来蘇(ネソ)寺

青磁博物館

千年の時をつくる。高麗中期において青磁生産の本場であった扶安邑柳川里では高麗青磁の趣が感じられる。

「遠くからは小さく見えるものほど近づいて見ると美しい」という言葉がある。扶安の青磁博物館はまさにその言葉の通りである。一般的に青磁といえば、よく博物館に展示されているような翡翠色が美しい陶磁器を思い浮かべがちだが、扶安青磁博物館は、子供たちと一日コースでゆっくり楽しむにもってこいの場所である。外から見た青磁博物館はよくある翡翠色の陶磁器の形をした博物館に見えるかもしれないが、館内に入ると翡翠色の青磁と高麗磁器のフォルム、高麗の壁画など洗練されたインテリアの博物館で見違えるほどである。

青磁博物館

カイコタウン

山、野、青い日差しのカイコ特区扶安で育つカイコ物語

扶安カイコタウンはカイコと桑の木をテーマにした展示・体験館。韓国の中でも清浄地域とされる辺山面ユユ村に位置しており、扶安の桑 や桑、カイコなど桑産業に関するあらゆることに触れることができる。 扶安カイコタウンは、伝統的な養蚕器具と、約3万匹の希少昆虫と韓国最高レベルの電子顕微鏡を保有している「カイコ昆虫科学館」、子供たちが遊び周りながらカイコや昆虫について学べるジャングル探査体験型科学施設「探検館」、恒温学習施設を備えた「通年カイコ飼育室」、様々な体験が楽しめる「体験館」などで構成されている。 扶安産業において歴史的な場所となった扶安カイコタウンは、カイコの生態体験、桑やカイコを用いた様々な体験などで無限の感動と楽しさが味わえる場所となるだろう。

カイコタウン

赤壁江(チョクピョッカン)

辺山海岸の絶景を醸し出す赤壁江は赤色を帯びた岩と崖の海岸が成り立っており、透明な水に映る赤色が美しい場所。特に、夕焼けに染まった岩が真紅色になる様は壮観である。

採石江から海水浴場の白い砂浜沿いに北に上っていくと、赤い岩壁が連なる赤壁江がある。辺山半島のほぼ西端にあり、黒ずんだ頁岩層の上に巨大なセール層の上に流紋岩がかぶさって作られたペペライトが奇妙な形を作り出す海辺の岩壁である。この岩の海辺に押し寄せる波による景色は、開放感を感じさせる魅力がある。 西海岸の代表的な風景である干潟とは異なる長年の侵食作用と風化作用によって作られた奇岩怪石と地質を土台に、広くて青い海とゴロゴロとする音がしそうな小石は、まるで西海とはまったく別の場所にいるかのような気分にさせる。何はともあれ、ここの一番の見所は夕焼け。辺山の赤壁江と採石江では、韓国最高の落潮(入り日)を眺めることができる。曲がりくねった海岸線に沿いに夕焼けを眺めるドライブコースとしても有名な場所で、マシル道沿いに美しい海岸沿いを歩くのもおすすめである。

赤壁江(チョクピョッカン)

直沼(チクソ)瀑布

緩やかな傾斜で老若男女誰でも登りやすく、多くの人々が訪れる辺山半島国立公園の代表的な探訪コースである。

内辺山の一番奥に隠されており、30mの高さから落ちる涼しい水の幹が壮観を成す。直沼(チクソ)瀑布という名前は、丸い沼に水流が直下する様子から付けられた。 辺山半島の南西部の山岳地帯にある内辺山の仙人峰東南側の麓に位置し、直小川の支流が渓谷に沿って流れる蓬莱渓谷の第2谷といわれる直沼(チクソ)瀑布の下には、底の知れない龍沼がある。ここにはかつて龍が生息したという伝説が伝わり、干ばつがひどいときは、県監が龍沼の前で雨乞いを行ったという。直沼瀑布からプノクダム、仙女(ソンニョ)湯につながるこの場所は、鬱蒼とした木々や岩壁で内辺山の中でも最も美しい秘境となっている。直沼瀑布は西海岸圏国家地質公園名所に指定されており、辺山凝灰岩からなる直沼瀑布と柱状節理の形成過程を理解することができる。

直沼(チクソ)瀑布

茁浦湾(チュルポマン)干潟生態公園

干潟の神秘、茁浦湾干潟生態公園を歩く。恋人、家族、干潟や生態公園を撮る写真家たちに人気のあるスポットであり、散歩や遠足、癒やしの旅路としても人気を集めている。

牛浦里一帯に位置する茁浦湾自然生態公園は、低地の浸水に備えるために堤防を築いたのが今は市民の憩いの場となった。約15年前に堤防を築いた後、葦や帯草などが生い茂り、淡水湿地が形成され、自然と生態沼地化してきた。葦が壮観をなす同公園の総面積は約20万坪で広大である。秋には葦林に落ちる夕暮れが最高の壮観を醸し出し、扶安の新しい観光名所として浮上している。 生態公園全域にわたりシオマネキが生息しており、葦森にはトンボの群れが、他にもシナモクズガニ、タイ、ボラ、コノシロなどが生息している。また、アナグマなどの野生動物も生息しており、マナヅル、シラサギ、ウミガラスの餌場としても用いられている。

茁浦湾(チュルポマン)干潟生態公園

開岩(ケアム)寺

しっとりこじんまりとした寺院、仏様の果てしない恵みと知恵を感じる由緒ある古刹、楞枷山の開岩寺を歩く。

開岩寺は大きなウルグム岩の下に位置するこじんまりとした寺院である。開岩寺の大雄宝殿は真後ろにはウルグム岩があり、まるでウル岩という屏風に囲まれているかのようだ。開岩寺は百済武王35年(634年)に創建された寺院で、近隣の来蘇寺と同時期に建てられた。かつては来蘇寺より勢いのある寺院だったが、衰退と再建を繰り返すうちに、今は来蘇寺より規模の小さい寺となった。しかし、人々で賑やかな来蘇寺よりは静かでこじんまりとているため、静かに寺を訪れたい人にはもってこいの場所である。 開岩寺は特に、巨大な一柱門を抜けて寺院の前庭まで続く道が美しい。一柱門を過ぎると大きな常緑樹たちが道路を護衛するように並んでいる景色が素晴らしく、庭につながる小道が居心地の良さを感じさせる。

開岩(ケアム)寺

青林(チョンリム)天文台

星と宇宙を夢見て探究する山の学校、正面開放型ドームで星を観測しよう!

青林青少年修練施設(天文台)は、青少年の心身鍛練や精神修養だけでなく、天体望遠鏡の観測など宇宙の神秘を体験できる施設である。韓国最大規模の1000m反射望遠鏡、8mの完全開放型式ドーム、明るい星像を観測できる150mmの最高級大口径双眼鏡などの補助望遠鏡9種、3D立体映像室があり、34人を収容可能な宿泊施設および運動施設も保有している。

青林(チョンリム)天文台

夕汀(ソクチョン)文学館

現代詩文学の巨匠 シン・ソクジョン詩人の文学精神を継承し、文学発展のゆりかご的な場所として、シン・ソクジョン氏の代表作5冊、遺作、直筆原稿など約5千点の遺品が展示されている。

映像室では10分程度の映像を観覧できるが、詩人シン・ソクジョンの人生と作品世界など、シン・ソクジョン氏についていろんな顔が見られる映像資料となっている。シン・ソクジョン氏は、他の作家さんに比べて写真資料がとても多く残されていることは特徴。彼の一代記は写真だけで十分説明できるほどであり、ここまでたくさんの人物写真資料は他では見たことがない程である。シン・ソクジョン氏は、日本統治時代を経て朝鮮戦争の悲劇と軍事独裁時代の暗い時代を経験してきた人物である。その悲しい歴史の中で、シン・ソクジョン氏は毎瞬間を詩として残しておいた。

夕汀(ソクチョン)文学館

梅窓(メチャン)テーマ館

ファン・ジニ、ホ・ナンソルホン(許蘭雪軒)とともに朝鮮時代の代表的な女流詩人と評価されるイ・メチャン(李梅窓)の墓がある梅窓公園

ファン・ジニ、ホ・ナンソルホン(許蘭雪軒)とともに朝鮮時代の女流文人として名の知られた扶安の名技イ・メチャン氏を追慕するために造成された公園で、扶安邑西外里に位置している。イ・メチャン(李梅昌、1573∼1610)は、朝鮮宣祖時代の女流詩人。本名はヒャングム(香今)またはケセン(桂生)といい、字は天香、号は梅昌である。扶安の県里であるイ・タンジョンのの娘として生まれて、幼少期に母親を失った。父親に文を学んだ彼女は漢詩に優れた才能があり、歌舞も上手だったが、特にコムンゴ(韓国の琴)を巧みに演じた。また詩心があり、彼女の作品として伝わる詩歌が数編あるが、代表作には『梨花の雨靡く時….』があり、別れを歌った一番の傑作として挙げられる。

梅窓(メチャン)テーマ館

セマングム広報館

干拓技術の発展史とセマングムの変遷史

セマングム事業は人間の無謀な挑戦だと言われるほど、汝矣島の面積の140倍にも及ぶ海を埋めて地にする巨大な事業である。1970年代から事業を準備して1991年にようやく海を埋め立てる工事を開始した以来、完工まで19年の時間がかかった。今のセセマングム防潮堤に訪れるとかつては海だったことが感じられない程である。広い平野には植物が育ち始め、道路ができて、今は建物が建てられた。人間の偉大な力を実感できるポイントである。 こうして作られたセマングム防潮堤は、扶安郡辺山面大項里から仙遊島を通り過ぎて群山の飛鷹港まで33.9Kmに及ぶ世界最長の防潮堤である。日没時間に合わせて防潮堤沿いにドライブすると、西海の素敵な夕日が見られる。

セマングム広報館

新再生エネルギーテーマパーク

地域戦略産業育成、9大クラスタ戦略の樹立・事業推進、企業支援、企業誘致など全北特別自治道成長動力のハブとなる新再生エネルギーテーマパーク

テーマ体験団地:4D映像館、体験・広報館、セマングムと連携した観光拠点化 実証研究団地:4つの国策研究機関入居、実証研究成果及び装備活用、現場教育など企業支援 産業団地:実証研究団地と連携した新再生エネルギー産業を育成

新再生エネルギーテーマパーク